アクア ポ ニックス : aquaponics
水耕栽培(植物や野菜・穀類etc. )と水産養殖( 魚 )を
完全循環型により同時生産する農漁業システム
自然界の循 環をそのまま取り入れたまさにサステナブルなシステム
無理なく無駄なく永続可能です
循環バランスが大事
循環のバランスが最も重要です。魚などに与えるエサの配合、魚の排泄物を分解する微生物、栄養を吸収する植物の3者が生態系をつくり、バランスよく循環する仕組みを整えることが大切です。シンプルでありながら、このバランスをとることが難しく1者が崩れてしまうと生態系が崩れ、3者ともに崩れてしまうのです。
育てられる野菜
レタスなどの葉物野菜やハーブ類などの水耕栽培で育てられるものが主になってきます。これは出荷の回数や栽培難易度が関係してきます。他にはトマト・イチゴなどの果菜類、バナナ・パパイヤなどの果樹まで、幅広く育てることができます。私たちは日本で育てることが難しいと言われているコーヒーや南米原産のスパイスに挑戦していきます。
育てられる魚
チョウザメ・ホンモロコなどの食用淡水魚が主になってきます。これは販売単価が高いためです。海水魚なども海水を通さない膜を使用することにより育てることが可能です。観賞魚では、錦鯉、金魚、熱帯魚なども育てられます。
チョウザメに関しては研究が進んでおり、生態をすべてメスにするものやキャビアの収穫までを従来の半分になる品種などが使用されています。
野菜ベッドの種類
水耕栽培装置にはいくつか種類があります。用途、植物品種、外部環境に合わせて選びます。
一般的に、大型の商業用農場にはDWCやNFTを採用します。これは拡張性の高さ、管理の容易さで選ばれています。一方、家庭菜園などの小規模菜園では、ハイドロボールなどの培地を利用したF&Dを採用します。根腐りの観点からF&Dが最も良いため、私たちはF&Dを大規模に対応できるように開発しました。これにより、拡張性や管理の容易さもさることながら、DWCやNFTではデメリットだった根腐りや、果樹の連鎖栽培が可能になります。
NFT(Nutrient Film Technique)
NFT方式は、1973年にイギリスで開発された水耕栽培の一種です。栽培ベッドに緩やかな傾斜をつけ、培養液を少量ずつ流下させながら栽培するシステムです。
DWC(Deep Water Culture)
DWCは、水を張った栽培槽に発泡スチロールなどのイカダを浮かべて野菜を植えて育てる水耕栽培方法です。エアポンプを使って植物の根に直接酸素を送り、成長を促進させます。
F&D(フラッド&ドレイン)
F&D(フラッド&ドレイン)は、水耕栽培装置の一種です。家庭菜園や小規模菜園で使用され、野菜ベッド、魚タンク、ハイドロボール、水中ポンプ、オートサイフォン、エアレーション、各種配管で構成されています。